タンニン鞣しの革と、クロム鞣しの革は何が違うの?

タンニン鞣しの革と、クロム鞣しの革は何が違うの?

 

タンニン鞣しの革とクロム鞣しの革は、それぞれ異なる鞣し方法によって作られた革です。

 

タンニン鞣しの革は、植物由来のタンニン物質を使って鞣された革です。

タンニンは、木材、木の実、樹皮、葉、果皮、花などの植物から抽出されます。

タンニンは、革の柔軟性と耐久性を高め、革を茶色がかった色合いにします。

タンニン鞣しの革は、天然素材を使用しているため、環境にやさしく、肌触りが良く、呼吸性が高いのが特徴です。

使用環境に応じて変化していく様は「経年変化」と呼ばれ、それを革の良さとして味わいながら、長期間使用することが可能です。

また、水で濡らして乾燥すると固まる性質(可塑性)があるため、素材の特性を活かした独特のデザインや商品が出来上がります。

しかし、タンニン鞣しの革は、クロム鞣しの革よりみも、水や汗に弱い傾向があります。

 

一方、クロム鞣しの革は、鉱物由来のクロム塩を使用して鞣された革です。

クロム鞣しの革は、タンニン鞣しの革に比べて柔らかく、水や汗に強く、丈夫であり、色調も幅広いバリエーションがあります。

しかし、クロム鞣しの革は、タンニン鞣しの革に比べて環境に負荷がかかりやすく、肌触りがやや悪いことがあります。

また、クロム鞣しの革は、長期間の使用によって劣化しやすい傾向があります。

 

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