そもそも革製品の需要がなくなってきているという悲しい時代に…?
滅亡の原因②需要減
需要減の要素はいくつかありそうです。
- 若い世代の革離れ
- キャッシュレス化
- テレワーク化
- 人工皮革の質の向上
-
SDGsわちゃわちゃ
②-1.若い世代の革離れ
若年層のこだわりが弱くなっており、「革でなくてもいい」「ブランド物でなくても、質が良ければいい」「まわりとできるだけ違わない方がいい」そんな感覚なのだそう。
確かに革は高価だし、重い。それなら、軽くて丈夫で高価でない化学繊維や人工皮革の方を選ぶのが合理的です。
長引く不況からの脱却も見えない今、経済的な理由がファッションやライフスタイルに無意識にも作用しているのでしょう。
革は嗜好品であることを改めて感じさせられます。
生活に必要でないものの需要が自然増することはありません。
対策としては、革ブームを起こす、または起きるのを待つことでしょう。
②-2.キャッシュレス化
日本で良かったと思うことの一つです。
日本はキャッシュレス社会にはなかなかなりませんね。おかげでまだお財布の需要があります。
ただ、徐々にキャッシュレス化は進んでいるので、大きな財布は売れなくなってきていますし、変化が徐々になので、都度都度、財布の形を変えることが必要です。
小さい財布になったり…カードケースのような財布が求められたり…スマホケース自体が財布になるような設計が求められたり…商品開発のスピードは求められるでしょう。
革である必要があるのか?と思う人はすでにたくさんいるでしょう。
以前勤めていた革製品店に来たアメリカ人のお客様が、平ゴムにカードを10枚ほどまとめており、「俺の財布はこれだぜ!」と教えてくれました。未来が恐ろしくなりました。いつかは日本もこうなるでしょう。(3に続く)