革製品製造販売業者、滅亡の危機 3

「革が好き」という人が増えるよう、革の魅力をお伝えしていきたいです!

滅亡の原因②需要減

 革製品需要減の要素はいくつかありそうです。

  1. 若い世代の革離れ
  2. キャッシュレス化
  3. テレワーク化
  4. 人工皮革の質の向上
  5. SDGsわちゃわちゃ

②-3.テレワーク化

新型コロナウイルスの影響で、テレワーク化が推奨され、導入する企業が増えました。ウイルス蔓延の防止に繋がるため、非常に良い取り組みだと思います。

しかしなんと、テレワーク化が原因で悲鳴を上げている業界があると革問屋さんから聞きました。

それは靴業界です。

テレワークだから当然出勤しない。ということは外出しない。もちろん靴を履かないから靴底は減らない。結果、ビジネスシューズが売れないという「風が吹けば桶屋が儲かる」的な連鎖で大ダメージを受けているとのことです。

素晴らしい技術を持つ靴職人の方々の力が発揮できないのは日本の損失です。どのような形でもいいので、昇華できるような方法が無いか、思いつきたいです。

②-4.人工皮革の質の向上

人工皮革というと、使っていたらボロボロ落ちたり汚れる、弱い、というイメージがありました。

しかし技術の発展により強度は増し、軽くなり、防水・防汚性を持ち、通気性まで兼ね備え…最強の素材になりつつあります。

値段も本革より高価な人工皮革はざらにあります。消費量が増えれば価格も下がっていき、ますます利用されることになるでしょう。

もはや「革」ってなに?という感じにはなってきますが。

「革=ローテクな性格」を楽しむだけのもの。
つまりは嗜好品としての性格のみになりそうです。

でもそれが一番革の良いところです。

革好きがいなくなることはありません。革好きに向けて作品をつくっていきましょう。(4に続く)

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