前回お話しした、2.5㎜厚ほどの『THE 革』の半裁。
趣味でやり始めたくらいの人間が扱うには大変です。
大きいので作業場所や保管場所に困ります。
趣味なので使い切るには時間がかかるので、ずっと同じ革(同じ色)の作品しか作れません…。
そして特に「漉き」!!これは大変です。
「漉き」とは革の厚みを部分的に薄くするため、革包丁や専用の機械でそぎ切ることです。
もちろん漉き機は持っていないので、手で漉きます。
手漉きなんて、そう簡単にできません!
初心者にはなぜできないのか、できない原因もわかりません。
当時はYoutubeにも今みたいになんでも載っていません。
手探りで悩みながら、時間をかけてやっていました。
今なら、あの頃の自分に伝えられることは山ほどあります。
ありすぎて「辞めたほうが楽じゃない?」とアドバイスしたくなるくらいに、がむしゃらに手漉きに挑戦していました。
それから数年後、尊敬する先生の教室に通いイチから教えてもらうことで、原理原則を脳と身体で習得し、漉きができるようになりました。
そういえば、先生に最初に鞄を見せにいったときに使った革は、その半裁革でした。
そんな感じで、初めて買ったあの半裁革にはいろんな思い出があります。
見た目も匂いも触感も革らしい革。
あれもこれも作りたいと思わせる革。
革とモノづくりが好きなことをあらためて教えてくれます。
困ったときはまた背中を押してくれそうです。