オーダーメイドについて考える 2

前回の続きです
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オーダーメイドができるお店は必要です。

市販品では叶えられないお客様の要望を受け止めてくれるのですから。


当店には余裕が無くオーダーメイドのご注文を受けることが出来ないので、受けられるお店はいいなぁと思います。

オーダーメイドの注文は新たな発見をすることもあり、楽しい作業でもありますから。


ここで、オーダーメイドは色々なゴールがありますので書き出してみます。
それぞれ一長一短あるでしょう。
オーダーメイドをしてみたい方の参考になれば幸いです。

①要望を満たしたオーダーメイド品(高価になりがち)
②予算に合わせたオーダーメイド品(要望が削がれがち)
③お店にある商品の一部を変更するカスタムオーダーメイド(運が良ければ安くて早い)

-番外編-
④自分の思う品に近い形を製作しているお店をインターネット等を駆使して探す(時間がかかる。見つかるかわからない)
⑤アマチュア作家に依頼する(クオリティ、保証の面でおすすめしません)

これらをミックスするのもアリです。

たくさんはお金を払えないが、要望をできる限り満たしたい→予算を少し上げる+クオリティを少し下げてもらうか既存の型を使用してもらうなど安くなる製作方法を選んでもらう、など。


それでは私が思う、おすすめのオーダー方法をご紹介。

大事なこと
1.予算と期限を決めておく
2.絶対に外せない要望をまとめておく
3.逆に、任せても良い部分、提案が欲しい部分があればまとめておく
4.欲しい商品に近い写真を何枚も用意しておく(絵よりは写真がありがたい)
5.わからないことはわからないと正直に言う
6.この商品が欲しい理由(愛?)を熱量を込めて伝える

書いていて思ったのは、一番大事なのは6かもしれませんね。

作り手冥利に尽きると思ってもらえたら、想像以上の仕上がりになることでしょう。

とにかく、コミュニケーションは十分に取りましょう。
もし間違ってスマートではない態度でいると、上手なコミュニケーションを取れずに損をします。

認識の齟齬が起きている場合は100%失敗します。確認に確認を重ねられる関係を築きましょう。

そして、
7.受け取った際にはまず喜び、お礼を言う

やっぱり、お客様からの言葉はとても嬉しいです。
先ほど書いた通り、私が思うにオーダーメイドは善意の部分が大きい(時間が取られる、利益率が低くなりやすい、将来の利益に繋がりにくい、など)ので、お客様が喜んでくれると「やった甲斐があったな~!」と思えるのです。

かといって、もし不具合やイメージと違うところがあれば指摘して構いません。
その時も、まずはお礼から。それが大事です。

「丁寧に作ってくれてありがとう」と伝えたうえで、「打ち合わせでお話ししていたのと違う所があるのですが…」と切り出し、違っていた点を伝え、そうなった原因を職人さんと一緒に探しましょう。

認識の齟齬が起きた原因は…職人のヒアリング不足?お客様の注文ミス?オーダー票の記載ミス?単純に製作ミス?責任の所在を明確にし、今後どうするかを話し合いましょう。

 

イメージを100%形にすることは、とても難しいことです。物理的、技術的、費用の面で具現化できないことがあります。
人から人に伝えるわけですから、コミュニケーション能力、会話力も必要になります。

オーダーメイドはお互いの信頼関係の上に成り立っています。
お客様と職人の共同のプロジェクトです。

イメージを具現化してくれる良いパートナーが見つかったとしたら、一生大事にお付き合いしたいですね。

 

以上が、いまのところ私が思うオーダーメイドについての考えです。

書きながら改めて色々考えさせられたので良い機会でした。

いつかまたオーダーメイドをやりたい!そして喜んでもらいたい!そう思いました!

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